【禁忌】
・ガバピン300の成分にたいして過敏症の既往歴のある人。
【慎重服用】
・腎機能障害のある人
・高齢者
【重要な基本的注意】
・連用中における服用量の急激な減量あるいは服用中止により、てんかん発作の増悪またはてんかん重積状態が現われることがあります。服用を中止する場合は、最低1週間かけて徐々に減量するなど慎重に行なってください。
・ガバピン300の服用により、体重が増加することがあります。肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法などの適切な処置を行なってください。特に服用量の増加、あるいは長期服用に伴い体重増加が認められることがあるため、定期的に体重測定を実施してください。。
・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、ガバピン300を服用中は自動車の運転など、危険を伴う機械の操作には従事しないよう注意してください。
・ガバピン300の服用により、弱視、視覚異常、霧視、複視などの眼障害が生じる可能性があるので、診察時に、眼障害について問診を行なうなど注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行なってください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ガバピン300は、ほかの抗てんかん薬と併用してください。
・服用初期に眠気、ふらつきなどの症状があらわれることがあるので、症状の出現に注意しながら服用量を調節してください。
・1日3回服用の場合、各服用時間は12時間を超えないものとします。
・ガバピン300の服用を中止する場合は、最低1週間かけて徐々に減量してください。症状が悪化するおそれがあります。
・腎機能障害がある人のガバピン300の服用
腎機能障害のある人がガバピン300を服用する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考としてガバピン300の服用量および服用間隔を調節してください。なお、ここで示している用法・用量は成人でのシミレーション結果に基づくものであるため、腎機能低下の人を対照とした国内外試験成績も踏まえて、慎重に観察しながら用法・用量を調節してください。
クレアチニンクリアラン(mL/min)
|
≧60
|
30-59
|
15-29
|
5-14
|
1日服用量
(mg/日)
|
600-2400
|
400-1000
|
200-500
|
100-200
|
服用量
|
初日
|
1回200mg
1日3回
|
1回200mg
1日2回
|
1回200mg
1日1回
|
1回200mg
1日1回
|
維持量
|
1回400mg
1日3回
|
1回300mg
1日2回
|
1回300mg
1日1回
|
1回300mg
2日1回
(クレアチニンクリアランスが5mL/minに近い人では、1日200mgを2日に1回を考慮してください)
|
1回600mg
1日3回
|
1回400mg
1日2回
|
1回400mg
1日1回
|
最高服用量
|
1回800mg
1日3回
|
1回500mg
1日2回
|
1回500mg
1日1回
|
1回200mg
1日1回
(クレアチンクリアランスが5mL/minに近い人は1回300mg2日に1回を考慮してください)
|
・血液透析を受けている人のガバピン300の服用
血液透析を受けている人がガバピン300を服用する際、クリアチニンクリアランスが5mL/min以上の場合には、上記の服用量に加え、血液透析を実施した後にガバピン300を200mg追加服用してください。また、クレアチニンクリアランスが5mL/min未満の場合には、初日に200mgを単回服用した後、血液透析を実施した後にガバピン300を1回200、300または400mgを追加服用します(それぞれクレアチニンクリアランスが60mL/min以上の人における1回400、600または800mg1日3回服用に相当)。なお、ここで示している用法・用量は、48時間ごとに4時間血液透析した場合の成人でのシミュレーション結果に基づくものであるので、腎機能低下者を対象とした国内外試験成績も踏まえて、慎重に観察しながら用法・用量を調節してください。
・腎機能障害のある小児および透析を受けている小児に対するガバピン300の有効性および安全性は確立していません。
【その他の注意】
・海外で実施されたガバペンチンを含む抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患などを対象としたプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮および自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算されました。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されています。
・外国において、ガバペンチン服用例に原因不明の突然死が報告されています。突然死の頻度は、てんかん患者における推定値の範囲内でした。
・臨床試験において、ガバペンチンの依存性の可能性は評価されていません。
【高齢者】
・高齢者では腎機能が低下していることが多いため、クレアチニンクリアランス値を参考に服用量、服用間隔を調節するなど慎重に服用してください。
【妊婦、産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・授乳中の人は、ガバピン300の服用中は授乳を避けてください。
【小児など】
・低出生体重児、新生児、乳児または3歳未満の幼児に対する安全性は確立していません。