以下の場合、オルメシップ・エイチを絶対に服用しないでください。
・オルメシップ・エイチの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・利尿成分のヒドロクロロチアジドを含むため、無尿症またはスルホンアミド系薬に過敏症の既往歴のある人
●オルメサルタン・メドキソミルとして
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 妊娠中期および末期にアンジオテンシンII受容体拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤を服用した高血圧症の人で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全および羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の形成不全などが現われたとの報告があるため、妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。 また服用中に妊娠が判明した場合には、ただちに服用を中止してください。
●ヒドロクロロチアジドとして
・急性腎不全の人: 腎機能をさらに悪化させるおそれがあります。
・体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している人: 低ナトリウム血症、低カリウム血症などの電解質失調を悪化させるおそれがあります。
【慎重服用】
●オルメサルタン・メドキソミルとして
・両側性腎動脈狭窄のある人、または片腎で腎動脈狭窄のある人
・高カリウム血症の人
・重篤な腎機能障害のある人: 腎機能を悪化させるおそれがあります。血清クレアチニン値が3.0mg/dl以上の人どの充分な使用経験はないので、このような人に対しては状態を観察しながら慎重に服用してください。
・肝機能障害のある人: 外国において、軽度または中等度の肝機能障害の人でオルメサルタンの血漿中濃度(AUC)が、健康な成人と比較してそれぞれ1.1倍と1.7倍に上昇することが報告されています。
・脳血管障害のある人: 過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させるおそれがあります。
・高齢者: 一般に過度の降圧は好ましくないとされており、脳梗塞などが起こるおそれがあるため、開始用量を守り、状態を観察しながら慎重に服用してください。
●ヒドロクロロチアジドとして
・進行した肝硬変症の人: 肝性昏睡を誘発することがあります。
・重篤な冠硬化症または脳動脈硬化症のある人: 急激な利尿が現われた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来たし、血栓塞栓症を誘発するおそれがあります。
・重篤な腎障害のある人: 腎機能をさらに悪化させるおそれがあります。
・肝疾患、肝機能障害のある人: 肝性昏睡を起こすおそれがあります。
・本人または両親、兄弟に痛風、糖尿病のある人: 高尿酸血症、高血糖症を来たし、痛風、糖尿病の悪化や顕性化のおそれがあります。
・下痢、嘔吐のある人: 電解質失調が現われることがあります。
・高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある人: 血清カルシウムを上昇させるおそれがあります。
・ジギタリス剤、糖質副腎皮質ホルモン剤またはACTHを服用している人
・減塩療法時の人: 低ナトリウム血症を起こすことがあります。
・高齢者: 急激な利尿は血漿量の減少を来たし、脱水、低血圧などによる立ちくらみ、めまい、失神などを起こすことがあります。特に心疾患などでむくみのある人では、急激な利尿は急速な血漿量の増加と血液濃縮をきたし、脳梗塞などの血栓塞栓症を誘発するおそれがあります。脳梗塞などが起こるおそれがあるため、一般に高齢の人の過度の降圧は好ましくないとされています。
低ナトリウム血症、低カリウム血症が現れやすいとされています。
・乳児: 電解質バランスがくずれやすいため、慎重に服用してください。
・交感神経切除後の人:ヒドロクロロチアジドの降圧作用が増強されます。
【重要な基本的注意】
●オルメサルタン・メドキソミルとして
・両側性腎動脈狭窄のある人、または片腎で腎動脈狭窄のある人においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
・高カリウム血症の人においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病などにより血清カリウム値が高くなりやすい人では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。
・オルメサルタン・メドキソミルの服用により、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、そのような場合には服用を中止し、適切な処置を行なってください。また特に以下の人では低用量から服用を開始し、増量する場合は状態を充分に観察しながら徐々に行なってください。
1.血液透析中の人
2.利尿降圧剤服用中の人
3.厳重な減塩療法中の人
・オルメサルタン・メドキソミルを含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤服用中に重篤な肝機能障害が現われたとの報告があります。肝機能検査を実施するなど観察を充分に行ない、異常が認められた場合には服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
・手術前24時間は服用しないことが望ましいとされています。
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現われることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には注意してください。
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児にまたは小児に対する安全性は確立していません。
●ヒドロクロロチアジドとして
・アクアザイド12.5mgの利尿効果は急激に現われることがあるので、電解質失調、脱水に充分注意してください。
・連用する場合、電解質失調が現われることがあるので定期的に検査を行なってください。
・夜間の休息が特に必要な人は、夜間の排尿を避けるため午前中に服用することが望ましいとされています。
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現われることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には注意してください。
・チアジド系薬剤では新生児または乳児に高ピリルピン血症、血小板減少などを起こすことがあり、また利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少が現われることがあるので、妊娠後期には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・母乳中に薬剤が移行することが報告されているので、服用中は授乳を中止してください。