アメリカでは男性の10人に1人、女性の5人に1人が、一生のうち1回はうつ病を患ったというデータがあり、また日本人の約5%がうつ病患者だと言われています。
原因にはいろいろありますが、現代社会ではストレスがその大きな要因のひとつとされ、まじめで何事にも一生懸命取り組むような人がかかりやすいと考えられています。
その症状も、意欲や記憶力の減退、悲哀感などの精神的症状から、睡眠障害、頭痛、倦怠感、食欲不振といった身体症状までさまざまです。
パニック障害とは特にこれと言った原因がなく、悪いところもないのに目眩、動悸、呼吸困難といった症状(パニック発作)と共に激しい不安が発作的に起こる病気で、従来不安神経症と呼ばれていた不安障害の一つです。
一旦パニック発作が起こると、また発作が起きるのではと言った不安や、今度発作が起こったら死ぬのではないかといった強い恐怖を感じ神経質となります。
また発作が起こったら逃れられないと感じられる人ごみなどを恐れるあまり、1人で外出できなくなる広場恐怖といった生活範囲を限定するようになります。
このようなことから社会的に隔絶された状態によるストレスや自信喪失によって、二次的にうつを発症することもあります。
パニック障害は100人に1人の割合でおこるといわれており、男性では25-30歳の発症が、女性では35歳前後での発症が最も多いといわれています。
ADHD(注意欠陥障害・多動障害)は落ち着きがなくじっとしていられないと言った『多動性』、注意力の欠如といった『不注意』、思いついた行動を唐突に行うといった『衝動性』などの症状が特徴の発達、及び行動障害です。
幼少期に発症することが多く、集団生活における人との交流や行動に問題を生じ、また注意力が散漫であったり、じっとしていることができないことから学習障害につながることがほとんどで、実際にADHD(注意欠陥障害・多動障害)の子供の80%が学力に問題があると言われています。
大人のADHD(注意欠陥障害・多動障害)においては『多動性』が改善されることが多いことから『不注意』と『衝動性』が主な症状となります。
社会生活において「無責任」、「だらしない」などと評価されることも多く、会社等の組織の中で孤立してしまうこともあります。
ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)は神経を興奮させる神経伝達物質で、覚醒、集中、記憶、積極性などに関与しており、また気分を明るくする作用をもっているとされています。
そのため脳内の神経細胞から放出されるノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の量の減少は無気力、無関心などを引き起こすことからうつを引き起こす原因になると考えられています。
脳内の神経細胞から放出されたノルアドレナリン(ノルエピネフリン)は後シナプス性受容体(β受容体)に結合することで情報を伝達します。
受容体に結合しなかったものはシナプス前部にあるノルアドレナリン(ノルエピネフリン)はトランスポーターと呼ばれる輸送体によって再利用のために再取り込み(再吸収)され情報伝達能力を終息させられてしまいます。
エドロナックスの主成分であるレボキセチンはノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の再取り込みを阻止し、脳内における神経細胞内のノルアドレナリン(ノルエピネフリン)量を維持する助けをする選択的ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)再取り込み阻害薬(SNRI)です。
再取り込みを阻害することによって放出されたノルアドレナリン(ノルエピネフリン)をより多くの後シナプス受容体(β受容体)に結合させ、覚醒状態の維持や気分を明るく、意欲的にする作用を増強します。