以下の場合、アポ・フォリック0.8mgを絶対に服用しないでください。
・アポ・フォリック0.8mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・シアノコバラミン(ビタミンB12)欠乏から生じる巨赤芽球性貧血のある人: ビタミンB12欠乏の神経学的異常は軽減されず、また不可逆的であるため効果はありません。
・葉酸依存による腫瘍のある人
以下の場合、アポ・フォリック0.8mgの服用には充分注意してください。
・アポ・フォリック0.8mgを悪性貧血の人が服用すると、血液状態は改善しますが、神経症状には効果がありません。
悪性貧血の人が服用する場合はビタミンB12製剤と併用してください。
また診断の確立していない悪性貧血の人の場合、血液状態の改善により悪性貧血を隠ぺいし、診断および治療に影響を与えることがあります。
ジフェニルヒダントインと葉酸を併用する場合、発作の抑制ができなくなる可能性があるので注意してください。
葉酸は、メトトレキサートなどのジヒドロ葉酸還元酵素阻害{ようさん かんげん こうそ そがい}剤による葉酸欠乏症を改善できません。その場合はフォリン酸を使用してください。
血液中のビタミンB12濃度を低下させることがあるため、葉酸をマルチビタミンと混合しないでください。
葉酸は胎盤を通過しますが、治療的服用量の範囲においては、妊婦が服用しても問題がないとされています。
母乳中に成分が移行しますが、1日に必要とされる通常服用量の範囲においては授乳中の服用は問題がないとされています。